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ディランを聴かねばならぬ。 [ロック]

■HIGHWAY `61 REVISITED ボブ・ディラン

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 僕は1973年生まれ。10代後半の頃流行っていたのはハードロック。あっちもこっちもハードロック。15〜6歳で音楽に完全に目覚めた当時の僕のヒーローはガンズ・アンド・ローゼズでありブラック・クロウズでありニルヴァーナでした。音楽性はマチマチだけど、みんなとにかくギターがやかましい。ブラック・クロウズに限っては古いブルーズやソウルなんかをベースにした渋くて大人なロックンロールだったけど、それでも今の感覚からするとギターは随分とやかましい。でも、それがとにかく一番。ギターがラウドでなくてどうする。皆んな長髪。黒ズボンはピチピチ。ニルヴァーナは服もスニーカーもボロボロだったけれど。
 その後、もう少しインディーズライクなバンド、例えばティーンエイジ・ファンクラブやマイブラ、ヨ・ラ・テンゴなんかも好きでよく聴いたけれど、共通しているのはとにかく皆ギターがやかましい。皆んなニール・ヤング・チルドレンだもの。そりゃそうさ。やかましいに決まってる。僕にとってはそれが音楽の全てでした。

 それでもこのあたりのロックを好きになると、そのルーツを辿りたくなるのは世の常とういうもの。やはり60年代、70年代のロックは当時の僕の目にも相当かっこよく映った。「そっちを知らないでこっちばっか聴いてるのってどうなんだろか」という感覚。好奇心と義務感と使命感を持ってざっと聴き漁ったのは以下のバンド/ミュージシャン。

 ローリング・ストーンズ、エアロスミス、ザ・フー、ザ・バンド、スモール・フェイセズ、ハンブル・パイ、ザ・バーズ、ビートルズ、ニール・ヤング、ドアーズ、イーグルス、ジェイムス・ギャング、デレク・アンド・ドミノス、クリーム、ジミヘン、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、キンクス、クイーン、ヴェルベット・アンダーグラウンド、3大キング、ジョンリー・フッカー、ライトニン・ホプキンス、ジャニス・ジョップリン、キャロル・キング、フリー、バドカン、バディ・ガイ、ライ・クーダー、ボブ・マーリー、ニック・ドレイク、グラム・パーンソンズ・・・

 今、パッと思いつくものでこんな感じ。もっともっとありますがイメージとして大体こんな感じは聴かないといかんと思って、素直に凄く良いと思うもの、多少背伸びしているもの、全然良いと思わないもの、僕的には玉石混合な感じで、ただただひたすらに聴き漁ったのであります。

 このいわゆる「昔」のロックを聴くことは比較的再発盤が安く手に入るということもあって簡単なことではあったけれど、現行盤と違ってCDのジャケットもなんだか手抜きっぽいし、とにかく音がペラペラでしょぼいことが多い。安物のコンポで聴くのだから尚更なのだけど、分厚いボリューム感で録音されたハードロックCDに慣れた耳で聴く、ペケぺケでショボショボの小さな音で焼き直された60年代ものの再発CDはどうにもこうにも物足らないのです。なので世間がどれだけ「ジミヘンのファズってすげー」とか「バーズの12弦リッケンのきらびやかなサウンドが云々」とか言われても全然ピンとこないのです。

 はい、それで今日の本題。

 この中に思いつきで列挙したとはいえ絶対に抜けてはいけないミュージシャンが二組います。一つはグレイトフル・デッド。これは完全に僕の音楽性の勘違い及び無理解からくる食わず嫌いによって僕の中で20年くらい放置されてしまった。この件の後悔については過去にも何度か触れたし、今お店でもよくかけているのである程度の懺悔は終了しているつもりなのですが、もう一人ロック好きが抜かしてはいけない偉人を僕は完全にスルーしていました。

 ボブ・ディラン。
 先日ノーベル賞にまで選ばれてしまったロックレジェンドのボブ・ディラン。

 ディランを聴いたのは相当早い段階だったかと思いますが、当時全く解らず。ちんぷんかんぷん。歌詞に重きがあるのは英語に不自由な僕でも解ることでしたが、その長々と語るように同じコード進行を延々と歌うスタイルにすぐに挫折しました。歌詞の意味が解らない、語りっぽい歌い方=曲の抑揚を感じない、そして音がしょぼい。もうこれだけあれば十分。全然良さが解らないのです。もちろん他のバンドだって英詞なのだからほとんど意味は解らないのですが、ディランの場合歌い方のせいもあって歌詞の中身が解らないと何だか前に進めない敷居の高さを感じてました。あとは、初期〜中期のディランのフォークロックサウンドは再発廉価CDではただのペケペケにしか聴こえませんでした。

 で・・・。


 40歳を過ぎ、そろそろ分厚く歪んだロックギターもしんどいよな、もうちょっとクリーンやクランチで渋めに爪弾く感じもいいよな、と嗜好に変化が出てきた今日この頃、自分でもアコギを弾くことが多いのでなんとなくディランをApple Musicで探すのですが、むむむ、ちょっと昔と印象が違うぞ。全然ショボく感じない。むしろギターも歌もものすごい殺気。鋭利鋭角。気迫。何だろか、こうも印象が違うのか。もちろん今の方がまともなスピーカーで聴いてるのは事実だけど、それだけでない根本的な何かを感じる。

 おまけにこんな映像を見たら、昔の自分は全く感じるの力がなかったのだ、と愕然とするばかり。



 これを見てどこがショボいのでしょうか(笑)こんなにも魂のこもったロックンロールが他にあるでしょうか(笑)歌も演奏も凄まじい気迫と熱気。 

 もちろん昔はYouTubeなんてなかったのでこんな映像を見る機会なんてそうそうないのだけど、それにしても、です。

 昔買った廉価版のCDは何故か今手元にはありません。売った記憶はないけれどどこを探してもない。そう、買わないとですね。この時期のディランだけは絶対に外してはならないと音楽を聴き始めて25年くらい経ってようやく気づきました(笑)

 アマゾンでモノ盤のアナログが数枚残ってた。月初ポチります!


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ノラさんの新譜。 [最近のヴォーカル]

■DAY BREAKS ノラ・ジョーンズ

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 待望のノラ・ジョーンズ(以下敬意を込めてノラさん)の新譜が出ました。この人の場合、新譜が出るだけでビッグニュースですね。そのくらい世界的スターミュージシャンのノラさん。

 僕はアマゾンでアナログで購入。EU盤。洋盤の発売日当日にきちんと届きました。早速聴いてみましたが、今回は良いです。ホントに素晴らしい。発売前から「ジャズに立ち返ったノラ・ジョーンズが復活」的なコマーシャルがたくさんあったし、先行で公開された「Carry On」という曲がいかにも1st当時の雰囲気を思い出させるものだったので、なんとなくアルバム全体ジャジーでメロウなノラさんの一番人気のある部分(笑)が強調されてるのだろうなと予想していましたが、実際のところはちょっと印象が違ったものでした。
 
 同じジャジーでも音楽年齢が10〜20歳くらい上のジャジーで、時間帯も22:00頃よりは24:00頃のほうが似合うというか。要は、ちょっと大人の雰囲気なのであります。そこが今回のポイントですね。でも、実はこの「ちょっと大人」が厄介で、ノラさんのような青春の痛みやその癒しを歌うイメージのシンガーにとって「ちょっと大人になる」ということは、大胆に言うと一番の「ウリ」の部分を捨ててしまっている可能性があるとも受け取れるのです。なんだ、もうあの痛みや癒しは消えちまったのか、もう大人かよ、的な。実際各所のレヴューを見てみると、「昔のノラを期待してたのに!!がっかり」という声も少なくない。なんとなくその気持ちは分からないでもないです。確かに「Don`t know why」は唯一無二の大名曲だし、今何度聴いても沁みます。あの淡く切ない感じはいいよなー。

 でも、どうでしょう。今1stや2ndの焼き直しなアルバムを出してそんなに面白いでしょうか。ノラさんだって若かったから歌えたこと、っちゅうもんがあるかと思います。今ではノラさんも2児の母で年齢だってまあまあいい大人です。音楽を続けていく上で歳相応な演奏や歌唱ってものがあると思うのです。個人的にはいつまでも同じことをやり続けることのほうがつまらなく感じます。(ニール・ヤングみたいな人の場合は別の話ですが。でもそのニール・ヤングとノラさん、めっちゃ仲良しですね、最近、笑)

 で、肝心のアルバムの内容ですが、ジャジー、ジャジー、と散々言われてますが、もちろんジャズもありますが、ロックも半分くらいあります。というか、そもそもノラさんって初めっからそんなにジャズだったことはないと思うのだけど。この人は根本はカントリーシンガーです(と思ってます)。他にありそうでない声質や器用な楽曲アプローチのせいで色んな側面があるのかと思いますが、やっぱりノラ・サウンドでしかない。オリジナルだろうがカバーだろうが全部ノラ節になる。そこが良いのである。今回はとにかくB面(7曲目以降)が良いです。ウエイン・ショーターのソロやスイングジャズ風なホーンセクションのサポートを受けながら進み、すでに名曲となった「Carry On」に流れ、猛烈に暗く耽美な「Fleurette Africaine」で終わる。凛とした良い流れ、良い曲々。A面ラストのニール・ヤングのカバーも良いけど。

 3日前に届いて多分30回はこのアルバムを聴きました。最初は「ちと暗いな」という印象がだいぶ変わってきます。今もブログをパタパタしながら聴いてます。地味な印象のレコードですが聴き込みに耐えうる実の詰まった本物の音楽です。

 
 今日はかなり涼しいですね。ようやく秋めいてきました。秋めいたついでに定休日のエネルギー補給にと近くのケーキ屋でモンブランを買いました。大好物のモンブラン。これ食ってまたノラさんのこのレコード聴こうかな。ささやかですがこのくらいのことで自分の人生もまあまあ悪くない、と思えてしまう幸せなヤツです(笑)


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9月の終わり。 [ロック]

■MOONDANCE ヴァン・モリソン

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 9月もそろそろ終わりですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。ここに来て急に暑さがぶり返して嫌になりますね。今年の夏は身体が少々堪えてます。先週の台風もすごかった。早く涼しくなーれ。
 そんなこんな(どんな?)の9月も終わり、海の向こうのマーリンズではエラいことが起きてしまって個人的には消沈気味ですが、まあなんとか無事に「魔」の9月を乗り切れそうなので、ほんの少しホッとしてます。自分が元気であることに感謝です。
 
 今は店内とても静かです。明日の仕込みも終わり、「さあ、これから夜の営業だ!」と思ったらお客様は一人も来ずという弊店得意のパターンでございます。ここから延々と続く陸の孤島状態に突入するわけですが、だいたいそういう時は音楽もなかなかどうしたものか何を聴いていいか分からなくなるもの。でも、そういう時はヴァン・モリソン、ヴァンモリ兄さんを聴いて平静を保つのです。決して悪い意味でなくで困ったら兄さんの音楽を聴けば何とかなる。「何がどうなるのか?」と聞かれればそれはまあ困るだけなのですが、ヴァンモリ兄さんの普遍性というか頼りがいのある感じというか、心の置き場をどうしたらいいか分からなくなった時こそ彼の音楽が心に響くのです。まあ、僕以外の皆さんにはどうでもいいことですね。店内誰もいないのだから(うちの奥さんはいますが)、何がかかっていても問題は全くナシ。ただこのことは結構重要なことですので、ひっそり皆さんにお教えします。素敵な音楽なのだから。

 さあ、もう少しだけボリュームを上げて鑑賞します。できるだけ早い段階で孤島に橋がかかることを祈って(笑)。


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良盤発掘。 [最近のジャズ・ギター]

■The New Breed ジェフ・パーカー

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 久しぶりの更新となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。あっという間に夏が終わろうとしてます。今年の夏はホント暑かった。お会いする皆さんも、口々に「今年は暑い」、「ことしゃぁあちぃ」。今僕はグッタリです。阿波踊りもオリンピックもほとんど見ることもなくただただ毎日暑さの中、がむしゃらに働いておりました。当然こんな稚ブログのことは完全に忘れておりました。で、8月も終わり少しだけ秋っぽい風が吹き始めたここ数日、ようやく正気を取り戻した...まあ、少々大げさですがそんな感じの心境でございます。ここまで、200数文字使って結局「暑い」としか言ってないですが...(笑)

 今年の秋は新作がうしゃしゃです。もうすぐウイルコも出るし、ティーンエイジ・ファンクラブも随分久しぶり。10月には我が愛しのノラ・ジョーンズもジャジーになって帰ってきます。ネルス・クラインは素晴らしいオケ付きのジャズギターアルバムを出してくれたし、夏の終わりになって急に活気付いてきました。いい感じです。

 そんな中最近発見したこちらの新譜。トータスのギタリスト、ジェフ・パーカーの6月に出たソロ・アルバムです。すごくいいです。とても好みのサウンド。もともとトータスの中でも燻し銀な渋さがなんとも言えずかっこいい佇まいの方ですが、アルバムもそれはそれはもう渋い。といっても、ジャズギターにありがちなムーディでロマンチックなサウンドなわけでなく、ひたすらにプリミティヴでヘヴィに刻まれるビートの上に、フリーキーでメロディックな本人のギター、それにサックス、シンセが絶妙に絡むわけです。いい意味でやっぱりトータスのメンバーなんだよなあと思わせる納得のサウンド。それにしてもこのビート感はホントかっこいいよなぁ。なんせ洒落てるんです。静か〜に一人で踊りたくなる大人のダウンビート。

 先日アメリカのヴェンダーにアナログ盤をポチったので多分月末くらいの店着になるかと思われますが、到着次第相当な頻度で店でかかることになりそうです。ぜひ一度聴いてみてください。今はApple Musicで聴いてます。 

 
 今日はこれから休みの日課の整体です。最近普段あまり使わない左肩が痛いので、先生に「これって40肩ですかね」って聞いたら「そうです」とのこと。プロの認定をいただきました。なかなかしつこくやっかいですね。でも、まあ僕も大人の仲間入りということ。「40肩の子供」なんてあり得ませんもんね。

 そんなこんなでちょっとだけ涼しくなってきたので、また気が向いたらこのブログも更新しますー。



boosan

暑いすねー。 [カントリー/ルーツミュージック]

■BOBBY CHARLES ボビー・チャールズ

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 しかし、それにしても毎日暑いですね。分かりきっていることとはいえ、暑いのはやはりしんどい。はー。東京にいた頃に比べると、徳島の暑さは風が抜けたりアスファルトの照り返しが少ない分幾分過ごしやすく感じるのですが、僕もこの地に住んで4年目。すっかり田舎の穏やかな気候に慣れてしまった。ちょっとの暑さで暑い暑い。ちょっと歳のせいもあるかな。日々の生活に必要な体力にもろに影響している気がします。

 僕らのような冷房の効いた室内で1日中過ごさなくてはいけない仕事は、歩いたり運動したりで発散することが難しいのでなんとなく身体中あちこちの汗腺が「糞詰まり」のような状態になるわけです。しかも、お客さんが長時間来なかったるすると余計に身体を使わなくなるので、非常にだるい。たまにはプールでも行って全身運動してクタクタになってバタンと寝てしまうようなデトックスが必要に感じます。

 まあ、要は、ここ2〜3日はこの暑さのせいかお客さんもまばらで、単純に暇を持て余しているというだけのことです。忙しければ汗もいっぱいかくもんね。

 音楽が身体に及ぼす効果がどれほどか、ということははっきりとわかることではありませんが、とりあえずこのボビー・チャールズを聴くとなんだか不思議なマイナスイオンを感じます。涼しー。ピーター・バラカンさんもロック本の中でそんなこと書いてました。同感。身体中を水分が巡り巡るイメージ。この時期はつい再生回数が増えてしまいます。


 今日は吉野川で花火も上がるそうです。毎年のことだけど、この時期は周辺道路がパンパンで市内のアクセスが非常に悪くなるそうです。そうか、それじゃ仕方ない、今日の夜店が暇でもそんな事情があるんでは仕方ないな(笑)
 
 7月の月末、超零細の飲食店にとってはなかなかに過酷な季節柄でございます。いろんな意味で。というわけでみなさんのご来店心よりお待ち申し上げております。



boosan
 

 

聴きごろ。 [ロック]

■AGhost Is Born ウィルコ

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 久しぶりの更新になりました。ご無沙汰しておりました。それにしても毎日暑いですね。今日は今年1番に感じます。あちー。皆様、体調崩されませんように。

 選挙も終わりフジロックも終わって、なんとなく阿波踊り前の小休止状態な私であります。まあ、実際参加した(する)のは選挙(の投票)だけであって、フジも阿波踊りも特段何かするわけでなく、ただうらめしそうにSNSでそれらの様子を伺いながらひたすらに玉ねぎを刻むだけの毎年なのであります。
 
 でも今年のフジロック、ホントは行きたかった。何故ならそれはウィルコが2日目のステージに登場したから。見たかったなあ。はー。3月にフロントマン、jeff Tweedy(親子&その仲間たちバンド)の来日を見た者としてはぜひにでも見たかった母体バンド、ウィルコのライブ。かれこれ彼らがデビューして20年経つそうですが、その当時から追いかけて今思うことは、今が一番脂が乗っているんでないかなーということ。ジェフ兄さんなんかは体重はもう当時の3割増しくらいにはなっていてすっかり大御所の風格ですが、なんだかステージでの佇まいが物凄く穏やかで楽しそうだし、何しろ歌も演奏もめちゃくちゃ上手い。もともとソングライティングのセンスはずば抜けてると思ってましたが、曲の世界観が「大人風」なだけに10年前にリリースした作品の「今の演奏」の方がグッとくるのです。

 今日取り上げたこの白いアルバムは2004年の作品。10年以上の熟成期間がある訳ですが、今聴くとめちゃくちゃ良いです。ソロの弾き語りでもバンドのライブのクライマックスでも、このアルバムからの曲が結構ありますが、僕にとっては今が聴き頃なのです。まあ、完全に主観ですが、ライブでの演奏を見ていると本当にそう思う。名曲「Hummingbird」で、ジェフがギターを持たずにマイク一本軽く小躍りしながら歌うその姿は、ナイーブなイメージの強かったあの頃からは想像もつかなかった(笑)笑えるけどかっこいい。イケてるおっさんのええ感じ。全体的に暗い印象のアルバムだけど、歳をとると暗いと思っていたことが実はそんなに暗くなかった、っていう感じといいますか。

 9月には待望の10作目が出るそうです。昨年の「Star Wars」からインターバル短くて嬉しい限りです。今度はどうやらアコースティック寄りみたい。僕の周りにはあまり(というか全然)ウィルコに興味のある人がいないようなので、もしこのブログを見かけた方は一度聴いてみて欲しいなあと思ってます。まあ、地味だから最初は良さが分からないかもしれませんね。

 
 いや、でもまあ、当店にいらしてくださればいつでも聴けますので、皆様のご来店心よりお待ちしております!(笑)


boosan


 

 

TORTOISEの最高傑作です。 [ポストロック/音響系]

■THE CATASTROPHIST トータス

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 最近はどういうわけか音響系といいますか、ポストロックといいますか、なんというか「ちょっとだけ分かりづらくて、ロックだかポップスだかジャズだか定義の難しい音楽」をよく聴いてます。ようするにトータスのことなのですが、こんなに毎日トータスを吸い尽くすように聴き漁るのは自分でも珍しいことであります。

 トータスの音楽をご存知の方にはもはやそのサウンドイメージを説明するまでもないのですが、僕の感性からするとかなり難易度の高い音楽性。時折猛烈な哀愁を放つものの、基本的にはメロディを敢えて封じ込めたようなインストものだし、複雑なリズムパターンと各楽器の巧妙な重なり方を聴き込めば聴きこむほど、「あ〜きもちい〜」などという感想を軽々しく言うのを躊躇ってしまうのです。インテリ音楽。
 それでも、なんせ音が良いしその巧妙に計算され尽くしたリズムなんかもパッと聴き、めちゃくちゃに格好良いので、定期的にターンテーブルに乗るには乗るのであります。でも、これまでのアルバムは正直に言って後半はもう飽きてるんですね。というか、アルバムの最後の方にはもう自分の理解を超えた感触があって、もう自分の脳みそには吸い込まれていかない感覚になってしまうのです(この感覚、共感があると嬉しいです)。

 さてさて、そんなお付き合いをトータスのレコードとさせてもらってから20年くらい経ちますが、いよいよ心に染み入る、腹に落ちる、何度もヘビロテする素敵なアルバムをリリースしてくれたのであります(僕にとっては、ですが)。この新譜、めちゃくちゃ良いです。もはや最高傑作です。分かりやすいところから説明すると、なんと2曲もボーカルが入ってます。しかもそのうちの1曲はヨラテンゴのジョージア姉さん。あの人の声が入ったらもう誰のバンドかわからなくなりますが、もちろんそこはトータスの重厚なサウンドスケープの中での話。重軽いサウンド。嬉しいゲスト参加です。それで、全体的に緩い。めちゃ緩い。こんなに肩の力が抜けたトータスは初めてです。いつもはバンドの迫力が凄すぎてこちらの体力が追いつかなくなってしまってたのだよなあ。だから最後までリラックスして聴けるトータスというだけでえらい印象の違いなのであります。もちろん演奏そのものは超弩級の迫力です。

 最近このレコードを聴いてたお客様から「よくは分からないけど、気持ちよすぎて席を立てなくなりました」と嬉しいコメントまで頂く次第。確かによくわかります。最後まで聴かないと座りの悪い中毒性。今回はバンド内でいつもより色んな引き算が行われたのではないかと勝手な推測をしているのですが、本当に絶妙なバランスなのです。ポップ性、アヴァンギャルド、パンク精神、ロックンロール、シーケンス・トリップ・・・。

 ジャケットのイメージとは裏腹に非常に叙情性の高い美しいアルバムですので、「俺も気になるー」という方はぜひ聴いてみてください。


 話は変わってお店からのお知らせ。7月4日(月)、5日(火)は都合により連休致します。ちょっくら東京に野暮用+リサーチに行ってきます。色んな方が美味しいカレー屋を教えてくれました。加えて、6日(水)、7日(木)は都合により店主一人で営業いたします(妻がかなり久しぶりの帰省なのです)。したがって、メニューの一部を制限したり提供までにお時間をいただくことがございます。予めご了承くださいますようお願い申しげます。


 以上、今日は疲れ気味の身体が完全に復調するくらいの暇を頂きました。ちょっと複雑な想いでありますが助かりました(笑)



boosan


見て見ぬ振り。 [フォーク/ソフトロック]

■Eureka ジム・オルーク

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 最近、急にその存在が気になり始めたジム・オルークさん。大の日本通としても有名ですが、独自のサウンドセンスはやはり格好いいです。3月のTweedyの東京公演の折はゲストでギター弾いたそうです。いいなあ〜。見たかった。WilcoなりTortoiseなりSonic youthなり、自分の好きなバンドの側には常に彼がいたのだけど、なんとなく食わず嫌いというか、見て見ぬ振りというか・・・。

 それはですね、このジャケのせいです(笑)こんなジャケットでレコード作られたら流石に手がとまるもんなあ。昔は(これは90年代後半)、今みたくApple Musicなんて便利なサービスもないので、限られた財布の中身で好きな(好きかもしれない)レコードをちょっとづつ買うのがセオリーなので、よほど前情報が充実してるとか思い入れがないと、なかなか買えないわけです。で、「ジム・オルーク参加の〜」とか「プロデュースの〜」なんかの文言の入ったアルバムを聴いて、ジム・オルークそのものを聴いたつもりにするわけです。

 そうこうしているうちに、聴く音楽が数年の間ジャズばかりになってしまって、すっかり彼のことを忘れていたのですが、細野さん界隈やWilco熱の再燃で、やはりこの人は重要人物だという認識に至りました。

 それにしてもね〜(笑)

 でも、内容は本当に素晴らしい。ヴァンダイク・パークス経由なソフト・フォークロック。美しいサウンドです。歌も良いな、素朴な感じがグッときます。

 これはやはり、アナログで。店にジャケットを飾るのはやや勇気がいりますが(笑)、内容はぜひ店でかけたいサウンドです。というわけで近々入手予定。


 ちょっと宣伝。昨日から「ココナッツと黒ごまのチーズケーキ」をスタートしました。今回のはかなり面白いですよ。僕はかなり好き。スフレっぽい食感ですが、うちのチーズケーキらしくまずまずズシリとしてます。マンゴージャムを添えてお出しします。夏の優しいスイーツ。ココナッツ好きな方はぜひ、お試しください。


boosan

 
 
 

DEBUT AGAINが届きました。 [ポップス]

■DEBUT AGAIN 大滝詠一

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 6月も半分が過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。当店はといえば、猛烈に暇な日と猛烈に忙しい日とが、週の半分づつを分け合うという日々でございまして、「今日は普通だなぁ」と思える日が2週間過ぎても1日もない状態でございます。今日は前者。全くもって静まり返った店内でございます。それでも、後者な日が数日あるだけも大変ありがたいことでございます。なんとなくはっきりしない梅雨空の中、今日も当店まで足を運んでくださって誠にありがとうございます。

 今日はそんな退屈な1日ではありますが、予約していた待望の大滝師匠のレコードが届きました。僕が説明するまでもなく、往年の師匠のヒット曲のセルフカバー集ということで、ファンならずとも大注目でありますが、ファンである私にとっては一大事件であります。周辺関係者もその音源の存在を知らなかった、というのだからますます謎が深まるばかりです。大滝師匠は自分の歌入れの際は、エンジニアや音楽監督をも外に出してさらに部屋の電気まで消してレコーディングに臨んだそうです。数々の歌手への楽曲群は本来的には自分の為の歌だったのでしょうか。そんなことを想像しながら聴くこのレコードは格別な1枚でございました。凄い。

 全曲ヒット曲ばかりなのでそれはもう良いのは当然ですが、特にちびまる子ちゃんの主題歌でもある「うれしい予感」や、キョンキョンの「怪盗ルビイ」がよかったなあ。あ、「すこしだけ、やさしく」も。音もかなり良いです。AB面一気に聴いてその間鳥肌立ちっぱなしでした。大滝さんが亡くなってからずっと、アメリカの大御所みたいにオーケストラをバックにスタンダードを歌ったアルバムを出してくれてたら良かったのになあ、とずっと思っていたのですが、なんだかこのレコードがまさにそんな印象のアルバムでした。古き良きアメリカンポップスの王道盤のような。

 素晴らしい1枚です。皆さんもぜひ手に入れてみてください。うちのお店でもしばらくは頻繁にかけると思いますので気になる方はコーヒー、ビール一杯、聴きに来てください。

 ではでは、この後の時間の店内がざわざわしますように(笑)



boosan

梅雨入り。 [最近のジャズ]

■CHICAGO UNDERGROUND QUARTET シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット

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 本日、四国地方も梅雨入りました。店の外は待ってました!とばかりにじゃんじゃんと雨が降っています。店が暇なことを天気のせいにしてはいかんなーと思いつつも、もし自分が逆の立場なら家で缶ビールでも開けながらゴロゴロしたくなるところです。こんな天気では。なので、こんな足元悪い折、お越しいただいております皆様には本当に心から感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます。

 さて、そもそもジャズ喫茶というものは(うちは純ジャズ喫茶ではありませんが)、こんな雨降りの時こそ、コーヒーやビールでも飲みながら文庫本片手に席を長時間を陣取るがベストな過ごし方かと思うのですが、今日は店主自らそれを1日実践している次第でございます。なんせカウンター内の折りたたみ椅子を畳まなくていい時間が長いのですから。今日は椎名誠さんの「インドでわしも考えた」を。面白い。カレー経由で最近ますますインドへの関心が芽生えつつあるのですが、このくらい分かりやすく、旅行者タッチのライトな読み物だとすっと入れて楽しいですね。平易で読みやすいから、万が一業務に戻って再度ページを開け直してもまたその世界にすっと入れます。仕事中はこういう本に限ります。

 そんな中、今日はシカゴ・アンダーグラウンド・カルテットのアルバムを。一言で言えばイージーリスニングなフリージャズ。難解だけど心地いい。不思議だけどかっこいい。そういう類のジャズです。あとはマイルス色が非常に強い。トータスのメンバーが関わっているのでシカゴ音響系に興味のある方にはお馴染みかもしれませんが、これは地味にかなりの名盤でないかと密かに思ってます。最近のジャズもこういう感じだと触手が伸びます。レコードで所有したいところです。

 
 ちょっと宣伝。昨日より「ココナッツチキン」たる新しいカレーをお出ししております。900円。今までのチキンカレーと何が違うかというと一番は「辛さ」。かなり抑えてます。その分ココナッツミルクと生クリームを増強してムング豆でとろみと旨味を強めに。スパイスも前者はクミンが主役ですが、後者はマスタードシードやフェンネル、ヒングなんかも使ってより複雑な香味になっております。昨年横浜・関内のとあるカレー屋さんで食べたチキンカレーがとても美味しくて、その味に近いものをと考えた挙句こちらのカレーになりました。やはり今日も女性からのご注文が多かったのですが、まさしく女性向けな感じかと。今まで、辛いの苦手だから仕方なくキーマか野菜、という感じの方にお勧めしたいのです。この夏、皆さんに食べて頂けたら長めに続けていきますので、どうか一度お試しくださいませ。

 そんなこんなの雨の土曜の夜。雨というやつは無情でございます。おかげでなんのストレスもなくブログの更新が完了しそうです(笑)明日も天気は怪しいようですが、もしお近くで予定がある!という方はコーヒー一杯、お立ち寄りくださいませ。

 ではでは、今日も1日ありがとうございました。



boosan

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