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トータスのライブにいってきました。 [ライブ]

■Tortoise at Billboard Osaka 5.19.2017

IMG_7099.JPG
(左から。ベースのダグ・マッコブ、ギターのジェフ・パーカー、key/ドラムのジョン・マッケンタイア、ドラム/色々のジョン・ヘーンドン、ドラム/色々のダン・ビットニー)

 先日、シカゴの音響系ポストロックバンド、トータスのライブに行ってきました。実に素晴らしかった。かなり素晴らしい体験でしたので少しだけブログにまとめたいと思います。場所はビルボード大阪。5月19日金曜日の1stステージ。17:30オープン、18:30開演。

 東京ミッドタウンにあるビルボードは何回か行ったことがあったのですが、大阪は初めて。行く前は「トータスを見るにはちょっとラグジャリー過ぎやしないか」と少々心配もあったのですが、結論から言って素晴らしい箱でした。地下にあるせいか東京のそれよりライブハウス感が強く、コンパクトで音も良かった。スタッフの皆さんも親切で和か。ついでにパイントグラスで提供される生ビールも美味い。
 
 今回は整理番号10番ということで気合を入れて30分前に到着。折角なので間近でガン見できる場所を取ってやろうと思い、前から2番目のテーブルのちょうどステージど真ん中の位置をゲット。目の前にはトータスの主役ツインドラムがどーんと鎮座している場所でございます。やった!まるで友達のバンドを見に来たような近さ。この距離であのトータスを観れるのだからもうテンションはその時点で上がりまくりなのです。

 定刻にメンバー登場。例によってほぼ全員無表情。淡々したスタートです。最初はダン・ビットニー(トータスのメンバーに敬称をつけると雰囲気が出ないので以下、敬称略でいきます)のドラムイントロから。トータスは3人ドラマーがいて曲によって入れ替わったり、ツインドラムになったりするわけですが、このダグのドラミングは3人の中でも一番しなやか。常にスティックの残像が見えるほどの流麗な太鼓さばき。「おおお、すげー」。曲はミドルテンポの「High Class Slim Came Floatin` In」。ダビーなシンセが被さってもうすでにかっちょいいのであります。次の曲ではドラムのペダルが壊れるアクシデント発生。ダグはステージ後ろのローディーに目くばせしながら合図を送って、演奏中にフロアタムを叩きながら治してもらっていました。慌てず騒がず。どんな時でもトータスのステージは淡々としてます。

 で、待ってましたのツインドラム・ラッシュ。いやあ、今日のハイライトは何と言ってもこれに尽きます。僕がトータスのライブ初体験ということもありますが、目の前1メートル先で全身全霊で叩かれるツインドラムたるやその圧、半端ではありません。「これちょっとやばいかも。最後までこっちがもつのだろか」と思ったほど。特にジョン・ヘーンドン(以下、ジョンへ)はとにかくもう壊れるよ、っていうくらい叩きまくるスタイルなので、見てるこちらの方がすでに序盤でクタクタ。想像を遥かに超えたパワフルな演奏にビックリでありました。

 今回のライブは去年出た最近作「The Catastrophist」からの曲が多く、中盤はこのアルバムの曲が続きます。僕はこのアルバムが一番好きなのですが、これもライブのアレンジになるとロック量が5割増になって、すごい躍動感ですね。ベースのダグの音の大きいこと。この方、髭も立派なトータス一雰囲気のある方ですがステージの左奥隅にいながらも強烈な存在感を放ってました。(僕はこの人が時折弾くジャズマスター・サウンドのファンでもあります)

 そろそろ佳境、という折で、名盤「TNT」からの曲「Ten-Day Intervals」はダンによるヴィブラフォンでスタートしたのですが、これの音が身震いするほど素晴らしかった。強烈な残響感を残して場内を一気に静けさの底に突き落とすかのようなミニマルな演奏。これは本当にヤバかった。生のヴィブラフォンってあんなに音いいんですか?その後ジェフ(・パーカー)とジョンへによる電子マリンバの連弾でさらにミニマル感の重奏に入っていくのですが(絵的にはこれ、おっさん二人可愛かったです笑)、こういう「動」の後の急激な「静」がトータスの一番好きなところ。メロディはほんの少し哀愁を帯びた叙情性にあふれたもの。素晴らしい。

 続いて大名盤「Standards」収録のトータス流のファンク・ロック、「Eros」。この日も演奏されたのですが、実は事前に東京公演を観た方が「『Eros』で泣けた」、という趣旨のツイートを挙げてらして、こんなロボット・ファンクなアッパーチューンでホントに泣けるんだろか、と思ってたのですが、、、。
 
 はい、泣けました笑。なんでですかねー。ゴリゴリのファンク・チューンなんですけどねー。メンバーの緊張感と躍動感がマックスでしたねー。演奏終わった瞬間奇声をあげましたねー。素晴らしい。

 その後ジョン・マッケンタイア(以下ジョンマケ)の重量級ドラミングがかっこいい「Shake Hands With Danger」「Gesceap」で本編終了。それにしても、ジョンマケは終始無表情だったなあ。タンバリンを胸で叩くシーンも常に無表情。最初から最後まで一切言葉を発せず。トータスのリーダーは鋼鉄の意思でかっこいい音楽を作って個性あるメンバーをまとめあげている、といった印象でした。「音楽以外なにも必要なし」といったところですかね。それがもう、めちゃかっこいいのです。

 アンコールは、アッパーなロック・チューン、「Prepare Your Coffin」で始まり、2nd収録の「Along The Banks Of Rivers」で終了。最後はダグのリヴァーヴがたっぷりかかった哀愁のバリトンギターを堪能できました。

 正味90分ないくらいの演奏。でも、もう十分です。これ以上はもう聴けませんっていうくらい濃密な演奏でした。レコードよりもかなりフィジカル感の強いライブ。彼らはポストロックなんていう今時の言葉で語られることも多いですが、正直これは単純にロックンロールですよ。相当にインテリジェンスな。彼らを見るイメージが少々変わりました。やはりレコードやYouTubeだけでは掴みきれない音楽の本質がライブには宿っていますね。トータス初体験。悔いなし。200%楽しみきった貴重なライブ体験になりました。何度もでも見に行きたいので、トータスさんまた来てね。


boosan

トータスビルボード.jpg
*ビルボード大阪、終演後。

トータスドラム.jpg
*僕の座った位置から。ドラムはほぼ直音。

トータスビール.jpg
*ビルボードのパイントグラスの生ビール。値段高めですが、量と質を考えたら満足です。

20170519Tortoise.jpg
*終了後、ダンさんと。気さくに応じて下さいました。僕の顔が子供のようです笑。


set list(多分合っているのではないかと)
1,High Class Slim Came Floatin` In
2,Gigantes
3,Hot Coffee
4,The Catastrophist
5,At Odds With Logic
6,The Clearing Fills
7,Ten-Day Intervals
8,Swung From Gutters
9,Eros
10,Shake Hands With Danger
11,Gesceap
encore
12,Prepare Your Coffin
13,Along The Banks Of Rivers


*今回のライブと同じ始まり方です。興味のある方は2/3、3/3と続けてどうぞ。
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