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ノラ・ジョーンズ大阪公演。 [ライブ]

■NORAH JONES at 大阪城ホール 2017.04.17

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 念願のノラ・ジョーンズの来日公演に行ってきました。場所は大阪城ホール。とても楽しみにしていたライブの一つであります。久しぶりのジャジーフィーリンなアルバム「Day Breaks」を引っさげてのワールドツアー。一体どんなにライブになるのか。チケットは公演の半年前に購入。僕にとっては待ちに待った、満を持してのライブでした。

 ライブは定刻18:30にスタート。前座のAloysius 3というインスト・バンドから。メンバーがノラのバンドを兼ねているということもあって、ノラの最近のロック寄りのサウンドにかなり近く、敢えて例えるならMG`sあたりでしょうか。マッスルショールズな雰囲気のアーシーでソウルフルなミドルテンポロック。良い感じでした。ギターもハモンドもめちゃ上手い。
 でも、この件、ツイッターあたりでは話題になっていましたが、この前座があること自体を知らない人が多く、どこの会場でもどよめきが沸いていたそうです。大阪も例外ではなかった。このバンドの約40分程度の演奏が終わって、場内「では、20分の休憩です」のアナウンスに皆「???」の嵐。僕はまあまあ暇な人間なので、事前にこのことを頭に入れていたので驚きませんでしたが、ノラが登場しないままの休憩突入に少々のざわめきは分からないでもないかな、な感じ。

「お前ら見にきたんちゃうぞー笑」

ただ彼らの名誉のために書いておきたいのですが、Aloysius 3の演奏はとても良かったです。めちゃ上手いし、まさしく大人のロックといった佇まい。僕は割と好き。

 男性でさえその長蛇の列に入るのを諦めざるを得ない20分のトイレ休憩を挟んで、本編ノラ・ジョーンズのライブが始まりました。1曲目。渋いです。1stアルバムから「I've Got To See You Again」でスタート。テンション低めなスタート。いつものように中央にノラのグランドピアノがあって、他のメンバーはそれを囲むように配置。常に半身を客席に見せてピアノを弾くあのスタイルですね。あら、ノラさん、少しほっそりされたかな。そんな印象。やはりとても可愛い。思ったより(この会場としては)音も良い。風邪をひいているとの噂もだいぶ良くなられたのか声もしっかり出ていて、一気にノラ・ワールドに引き込まれます。

 新旧のピアノスタイルの楽曲が続いて、(僕にとっての)最初のクライマックスが、新譜に収録のニールヤングカバー、「Don`t be denied」でした。この演奏はすごく良かった。この後も始終感じることなのですが、ノラ・ジョーンズwith her bandというよりは完全にThe ノラ・ジョーンズ`Sといった感じのバンド感(判りづらいすかね笑)。要はすごいまとまりというかグルーヴというか、いやぁ完全たるバンドサウンドで誰が主役かというよりはアンサンブルの妙で一気に聴かす。ぞわぞわしました。ノラも常にメンバーになんらか細かな指示を出しているようでした。ベースの人に「もっと、もっと」というジェスチャーの後、ベースの出音がでかくなった気がします。1ボーカリストとしてのバンド内立ち位置ではなく、完全にノラがバンマスかのように感じました。それにしてもピカイチのカバー。

 その後ノラさん、ピアノを離れいよいよギター持ってスタンドマイクへ。おなじみの赤いムスタングでPuss `N Bootsの「Don`t know what it means」のイントロをかき鳴らす。決して流暢なギターではないけど味わいがありますね。何なんすかね、これ。普通の人がこの曲のコード(たぶん出だしEかな)を弾いても何ともないかと思うのですが、やはりどこがが違いますねぇ。キース・リチャーズやニール・ヤングのそれと似た感じ。ムスタング良い音してました。もうちょっとボリューム大きくても良いのに。途中でアンプいじってたけど。

 ギターついでで言うと、このThe ノラ・ジョーンズ`Sのロン毛のギタリスト、ジェイソン・ロバーツという方は実にかっこ良かった。ジャズマスターやトレモロ付きのカジノをメインに繊細でブルージーな渋いギターを聴かせてくれたのですが、どこかオルタナティヴなフレージング。股を大きめに開いて身体をゆらりゆらりと動かしながら弾くそのスタイルは独特なグルーヴを感じさせるものでした。実はこのライブ中一番気になったのはこの人で、この人ばっかり見てました。いや、実に素晴らしい。中盤の「Stuck」でのギターソロなんてまるでクレイジーホースのメンバー、笑。

 この後、ピアノトリオの編成になってちょっと出番早めな「Don`t Know Why」。オリジナルより少々軽快にアレンジされた名曲は「これが落とし所ではありません」的な淡々とした印象。これはこれで良いな。名曲は名曲。どこをどう切ってもノラはノラ。多分、この曲色んなヴァージョンがあるのでしょう。

 むしろ強烈なインパクトだったのはノラのピアノ弾き語りによる「The nearness of you」。1stの最後に入っている、しんとしたあの曲です。いやぁ実に素晴らしかった。ピアノを結構強く弾くんですねぇ、原曲より。それが良かった。1万人の静寂。ここが一番の聴かせどころだったかなと後になって思います。

 そして、新譜からのキラーチューン「Flipside」と「Carry on」で終了。どちらも新譜からとは思えない程の歌と演奏の良さ。むしろこのライブ全般に言えることですが、ノラのキーが近年少し低くなっているのか、最近の楽曲の方がそれに合っているし、声の低音部の響きがめちゃくちゃ良いのですよ。ちょっとドスの効いた感じというか。いよいよ円熟の域だなあなんてエラそうな感想を抱きながら、アンコールの手を叩きます。

 で、アンコール。メンバー全員がステージ中央に集まって、マイク一本、ノラはアコギのカントリーバンドスタイル。要はほぼ生音な訳です。で、2ndの名曲「Sunrise」。もう会場が大きすぎるので手拍子が始まると楽器の音とか全然聴こえなくなるのですが、そんなの関係なしといった感じの和やかカントリータイム。ここは一番じんわりしました。そして、最後はこの編成のまま、名曲「Come away with you」。ちょっと泣けました。素敵すぎて。ちょっと俺も練習してみるか、これ。すぐ影響受けちゃう、笑。

 やっと行けた!という思いのノラ・ジョーンズのライブ。店を閉めてでも行った甲斐がありました。プロの演奏ですね。レコードより面白いもんなあ。でも、少しだけ欲を言うならやはりもっと小さい会場で見たかった!しかも、ブルーノートとかビルボードではなく、クアトロやリキッドルームでスタンディングで見たい。だって、The ノラ・ジョーンズ`Sは、アーシーでソウルフルなスワンプロック・バンドなのだから。静かで緩い曲でも、その穏やかなグルーヴに身を預けて身体を揺らしたい。そして出来れば会場で一緒に歌いたい、笑(失礼)。

 そんなことを思いながらの帰りの大阪からのバスは、悪天候で鳴門大橋通行止め。瀬戸大橋経由の長旅になってしまいました。帰宅時間は午前4:30頃、笑。ちょっと疲れましたが、しばらくThe ノラ・ジョーンズ`S気分に浸りたいと思います。

*今回のライブに一番近いと思われる映像です。


*セットリスト
1.I've Got To See You Again
2.Tragedy
3.Out On The Road
4.Those Sweet Words
5.Don't Be Denied
6.Chasing Pirates
7.Rosie's Lullaby
8.Don't Know What It Means
9.Tell Yer Mama
10.Stuck
11.Don't Know Why
12.It's a Wonderful Time for Love
13.Travelin' On
14.Little Broken Hearts
15.The Nearness of You
16.Flipside
17.Carry On
18.Sunrise
19.Creepin' In
20.Come Away With Me 
(Music Joceeさんのサイトを参照させていただきました)

花見と雨の土曜日。 [フォーク/ソフトロック]

■Electric Cables Lightships

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 またまた久しぶりの更新となりました。今年は春の訪れが遅かったような気がします。なかなか桜も咲かず、やっと咲いたと思ったらいきなり連チャンの雨の日々。これだと花見のスケジュールも立てづらいですよね。そんなしっとりした週末、皆様いかがお過ごしでしょうか。予想はしておりましたが弊店、花見だか雨だか理由は判りませんが、とにかく集客的には大打撃週間となりました。いつもお見かけしていたあの人は、この人は、、、笑。仕方ないですね。ここは一つ4年間の店舗運営で習得した「ひたすらに何も考えずじっとする」を実行する次第でございます。

 さて、年明けからすっかり90年代に聴いて洗礼を受けたロックばかりを聴き直す毎日でございますが、前出のTeenage Fanclub(以下、TFC)関連は、一時的な熱では収まらない新たな嗜好の一つになっている気がします。正直なところグラスゴー(TFCの里)の音楽に関しては、30代を迎えていよいよサラリーマンとしての仕事が忙しくなって、ジャケットだネクタイだ、商談だ面接だ、なんてことを考える毎日になってくると、なんとなくテンション的に気持ちが離れていったのでした。何故か。

 社会に出て会社員として生きるっていうのは、自分の為にも会社の為にも大きな成果を生み出さねばならないといった大きなプレッシャーを背負うことを意味していた気がします。そしてそれが、かくあるべき大人の姿である、と。もちろんそれが悪いことであるはずもなく、それはそれで非常に有意義だった。収入もそこそこ増えるし。実際仕事のスキルも結構上がった。ですが、あまり端的に言うと怒られそうですが、グラスゴーの音楽からはそういった目の前の成果を急ぐ生き方みたいなものは「ちょっと違うよ」と言われている気がして、なんとなくテンションが合わなくなっていたのを感じてました。

 今、こうして自分で店を持って、自分たちの力だけでやっていくしかないライフスタイルだと、やはり「自分たちのペース」とか「信念」みたいなものが、サラリーマン時代よりもより必要なってくる気がしてます。仕事として「どっちがどれだけ大変」みたいなことはなかなか比較できませんが、少なくとも個人でやっている今は前のようにいきなり大きなプロジェクトやお金は動いたりはしない。長い時間をかけて自分の中に眠っているものを呼び起こして、少しづつ形にしていく。具体的に言うと、自分が味わったことのあるものを思い出して、自分のスキルの精一杯を使って形(フードやドリンク)にしてお客さんに提供する。僕らの店の場合せいぜいそれが1000円前後の商品だから、それはそれは地道な世界なのであります。それをやり過ぎても身体がもたないし、ちょっとでもサボったら食えない。お客さんが要らないと言えばそれで終わり。つまり「自分たちのペース」とか「信念」が要になって、より現実がリアルに自分たちに返ってくるのであります。

 そんなこんなで、このTFCのベーシスト、ジェラルド・ラヴのソロプロジェクトである本作を聴く。昔から変わらない音楽への深い愛情と、長い時間をかけて積み重ねた決して派手ではないけど芯のある音楽的な成熟。一方で昔となんら変わらないポップネス。色んなものが複雑に交差して心の底から素晴らしいなあと思うわけです。大人だなぁ。地道に自分のペースで追いかけたからこその、集大成的な出来栄えに感じるのです。そういうモノは太く逞しい。ちょっと判りづらい物言いになりましたが要は、「自分の店もこんな風にありたい」ということです、笑。

 雨が降ったから、花見のシーズンだから、と色んなせいにしているようではまだまだだなと自省しながらも、このレコードを聴いてると、「俺も早くジェリー兄さんの領域に立ちたい!」と訳のわからん決意を新たにするのであります。このレコード聴いてそんなことを考えているのは僕だけかもしれませんが笑、それはさておき本当に素晴らしいレコードです。未聴の方は是非聴いてみてください。

 それで、時間があればついでに弊店にもお立ち寄りください、笑。美味しいチーズケーキをたっぷりご用意してございます。


boosan




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